代表

三枝 洋介 1974年1月1日 東京都出身


経歴

  • ロシア国立体育大学 研究生
  • ロシア・サッカー・3部リーグ FCトルペド・モスクワ 3 所属
  • 旧ソ連陸上100メートル オリンピック代表 セルゲイ・ティモフェービッチ氏に師事 

 

私がロシアにてスポーツを学ぼうとしたきっかけは、ロシアが旧ソ連時代よりあらゆる競技にてトップクラスの選手を輩出してきた事に興味を持った事によります。遺伝的な身体能力の優越でなく、優秀なトレーナーの元での優れたトレーニング方法にその強さの秘密があるのではと思ったのです。ロシアではサッカーと陸上短距離の指導を受けましたが、全ての動きを細分化し、掘り下げた動きに対してあらゆる側面から研究し、トレーニング方法に結び付け、その集合体としてその競技の動きに繋がるという体系だったシステムには感銘を受けました。

サッカーを例に挙げますと、現在多くのサッカー選手が陸上専門のコーチをつけ、そのトレーニング方法を取り入れてますが、陸上という競技は決まった距離をいかに速いタイムで走るかというもので、その為のフォームとトレーニング方法がある為にそのままサッカーに取り入れられるものではありません。ただサッカーにおいて走力というものが重要な要素である以上、サッカーの動きに合わせた走り方、瞬発力の向上、スムーズな重心移動等の為には陸上競技のトレーニング方法を取り入れるのは最適だと考えられます。つまりロシアで得た印象は、1つの競技がその競技のみの固定観念にとらわれる事なく、全ての競技の効果的なトレーニング方法を全ての競技に当てはめる柔軟性にあります。今後日本のスポーツ界が更なる発展を遂げる為には、ロシアまたドイツの一貫性のあるトレーニング・システムは大いに参考になるはずです。またどの国においても海外でのトレーニングには日常生活を含めた多種多様な困難さに対するメンタル面での強さも身に付きます。